
歴史をたどりながら、世界遺産を知る
第2話:ポリスの民主政から、パクス・ロマーナまで
エジプト・メソポタミアの文明を受け継ぎながら、地中海で独自の発展を遂げたのがギリシャとローマだ。エジプトが神権王政、メソポタミアが都市国家の集合体だったのに対し、ギリシャはさらに一歩進んで、市民自身が政治を担う「民主政」という仕組みを生み出した。もっとも、この民主政に参加できたのは成人男性の市民に限られ、女性や奴隷は対象外だったという限界もある。そしてギリシャの文化を受け継いだローマは、共和政から帝政へと体制を変えながら、地中海全域を支配する巨大な帝国を築き上げた。このチャプターでは、アテネの民主政、ローマの娯楽と統治、そして火山噴火によって時が止まった都市ポンペイを通して、地中海文明のもうひとつの顔を見ていく。

